ブライダルの仮縫いで

MORiE Bridalのお客様の仮縫いがありました。ブライダルのお衣装は仮縫いの段階から、こちらもワクワクしてしまいます。
仮縫いに使う布はオフホワイト。お袖が振り袖になっているので、お襦袢を召しているような感じにも見えますね。
「仮縫い」 オフホワイトの布、そして。。
仮縫いに使う布は、綿100%の「シーチング」という生地で、世界共通の仮縫い用の生地。
この生地は縦伸び、横伸びしないので正確な型紙が作れ、また修正があった場合も、赤や黒のボールペンで簡単に線が引き直せる、
とても便利な生地。
この「シーチング」を使ってデザイン画通りに縫製したドレスの事を「トワル」というそうです。
型紙をもとに、トワルを作っているかと思っていましたが、トワルは、Morieさんがお客様の
寸法に合わせて調整したトルソーにシーチングを裁断しながらたくさんのピンで直接作って行きます。
なんとも熟練の技を必要とする作業です。
仮縫いはこのトワルを着て頂いて、着心地確認。ラインの修正は縫い目をほどいて、シルクピンで打ち直す。
お客様とコミュニケーションとりながら納得いくまで仮縫い作業をします。
出来上がりはお着物の生地を使うので、全く雰囲気は変わって、豪華な美しさになると思いますが、
トワルはお召しになる方の、柔らかい女性らしい美しさを引き出しますね。
(本当に出来上がりが楽しみです!後ろ姿も美しいです。)
仮縫い後にやっと型紙
仮縫いをするMorieさん、とてもにこやかでいつも通り淡々と作業を進め、この日はあっという間に仮縫いは終了しました。
トワルがほぼお客様のご希望通りに出来ていたということですね。
仮縫いを終え、その後のアポの前に、ダッシュで斜め前の Cafe Figaroへ。
「仮縫い時は全神経を集中させているので、仮縫いの後は、糖分が必要になる〜」と。
(この日はアイスクリームを召し上がった様です(笑))
仮縫いの後、まだまだ作業があります。
まず、このトワルの縫い目をほどいてバラバラに。そして修正の必要な箇所の線を引き直します。
せっかく縫ったドレス型のトワルが瞬間でバラバラになってしまうのです。
そこからやっと型紙を作りが始まります。
オーダーメイドは型紙を作るために仮縫いがあるのだと初めて知りました。
ささっと何でもないように作業されているのですが、この作業工程の説明を
して頂き、デザイナーとパターナーをお一人でなさっているMorieさん、
この作業の早さと正確さがなければとてもじゃないけれどこれだけの
オーダー数は捌けないないな、と改めて感心した次第です。